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  1. 大垣市議会 1991-12-13
    平成3年第4回定例会(第3日) 本文 1991-12-13


    取得元: 大垣市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-05
    平成3年第4回定例会(第3日) 本文 1991-12-13 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 43 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長藤田 守君) 選択 2 : ◯第2番(横山幸司君) 選択 3 : ◯議長藤田 守君) 選択 4 : ◯市長小倉 満君) 選択 5 : ◯議長藤田 守君) 選択 6 : ◯環境部長稲垣守男君) 選択 7 : ◯議長藤田 守君) 選択 8 : ◯第2番(横山幸司君) 選択 9 : ◯議長藤田 守君) 選択 10 : ◯第14番(長澤忠男君) 選択 11 : ◯議長藤田 守君) 選択 12 : ◯市長小倉 満君) 選択 13 : ◯議長藤田 守君) 選択 14 : ◯産業部長(山田 孝君) 選択 15 : ◯議長藤田 守君) 選択 16 : ◯第14番(長澤忠男君) 選択 17 : ◯議長藤田 守君) 選択 18 : ◯市長小倉 満君) 選択 19 : ◯議長藤田 守君) 選択 20 : ◯第28番(北村修保君) 選択 21 : ◯議長藤田 守君) 選択 22 : ◯市長小倉 満君) 選択 23 : ◯議長藤田 守君) 選択 24 : ◯計画部長石田重信君) 選択 25 : ◯議長藤田 守君) 選択 26 : ◯環境部長稲垣守男君) 選択 27 : ◯議長藤田 守君) 選択 28 : ◯総務部長(栗山 繁君) 選択 29 : ◯議長藤田 守君) 選択 30 : ◯第28番(北村修保君) 選択 31 : ◯議長藤田 守君) 選択 32 : ◯総務部長(栗山 繁君) 選択 33 : ◯議長藤田 守君) 選択 34 : ◯計画部長石田重信君) 選択 35 : ◯議長藤田 守君) 選択 36 : ◯第28番(北村修保君) 選択 37 : ◯議長藤田 守君) 選択 38 : ◯議長藤田 守君) 選択 39 : ◯議長藤田 守君) 選択 40 : ◯議長藤田 守君) 選択 41 : ◯議長藤田 守君) 選択 42 : ◯議長藤田 守君) 選択 43 : ◯議長藤田 守君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:         午前10時 5分  開 議 ◯議長藤田 守君)  ただいまから、本日の会議を開きます。  本日の会議録署名者には、19番 吉川 勝君、22番 渡辺雄次君の御両君を指名いたします。  これより日程に入ります。  昨日に引き続き、一般質問を続行いたします。  順次、質問を許します。  2番 横山幸司君。         〔第2番 横山幸司君 登壇〕 2: ◯第2番(横山幸司君)  通告いたしました 2点について質問いたします。  現代は、物の豊かさにかわって心の豊かさが求められる時代であります。心の豊かさをはぐくむ重要なものの一つに美しい環境づくりがあります。最近、田畑や歩道、堤防のわきなどに「空き缶や空き瓶を捨てるな」などと書かれた立て札をよく見かけます。ドライバーや自転車通学生のしわざでしょうか、空き缶が所構わず投げ捨てられ、環境の美化を随分阻害しております。このような状況のもとで、市民のモラルの向上を図るキャンペーンとあわせて空き缶回収機くうかん鳥を導入し、ごみ減量と資源リサイクル機運を高めていってはどうかと提言いたします。くうかん鳥、またはかん太郎とは、空き缶を投げ入れるとスチール缶とアルミ缶に自動選別し、厚さ1cmに圧縮して、図書券や景品に交換できる補助券を出す自動空き缶回収機であります。現在、ごみ減量とリサイクル機運が高まる中、長崎市、静岡市、高知市、川崎市、東海市など、全国で80を超す自治体で自動空き缶回収機の設置が進められております。長崎市では、平成元年度から市内の東西南北に 8台のくうかん鳥を設置しています。住民が空き缶を回収機に入れると、缶1個につき補助券1枚が自動的に交付され、補助券 600枚を台紙に張り地域の協力店に持参すると 300円の図書券と交換されます。くうかん鳥は、市が設置して自治会へ貸与され、管理運営は自治会主導型で行われます。管理運営費は、長崎市からの管理委託費と空き缶の売上金で充当されるシステムになっておりました。回収機1台当たり年間25万個以上が回収され、リサイクル運動の高揚にも一役買っているとのことでありました。また東海市では、 3年前から市内 3ヵ所に 2台ずつ合計 6台の回収機くうかん鳥を設置、今年度はこの11月末現在 489万 8,000個、1日平均1万 4,665個を回収したとのことです。こちらは空き缶を入れると、抽せん補助券がスチール缶で 1枚、アルミ缶で 2枚出て、この補助券30枚で抽せん券 1枚と引きかえられます。市では環境保全課が中心となって年 2回抽せん会を行い、図書券などが当たるシステムになっているそうです。くうかん鳥の価格は 1台 160万円、アルミ缶、スチール缶どちらかが 500個回収されると満タンになりくうかん鳥はストップします。シルバーの方が維持管理に当たっているとのことでありました。また、関ケ原町役場にもこの10月 1日より、県から50万円の補助金を得てくうかん鳥が設置され、美しい環境づくりに一役買っております。ちなみに10月は 4万 400個、11月は 3万 3,000個の回収でありました。本市におきましても、市庁舎を初め小学校などにぜひくうかん鳥を設置して、資源リサイクル運動のさらなる高揚を図ってはいかがでしょうか。市長及び関係部長の誠意ある答弁を期待いたします。  次に、親もなく子もなく妻もないというひとり暮らしのお年寄りにとって、生きるとは何なのか、また希望とは喜びとは何なのか。喜びのないところで老いて心身ともに衰えいく時の流れの中にあるものは、ただ絶望だけなのでありましょうか。急テンポで進行を続ける高齢化社会の到来の中で、老後を生きる人々の不安はますますふえ続けるばかりであります。最近、新聞、テレビなどで急ピッチで押し寄せる高齢化社会の情報が報道されていますが、我が国は平均寿命が大変伸び、男性で 75.86歳、女性 81.81歳となりました。総務庁統計局が発表した日本の高齢者人口統計によれば、ことしの 9月現在65歳以上の人口は 1,553万人で、総人口の12.5%を占め、過去最高を記録したと報道されています。21世紀には国民の 4人に1人が65歳以上の高齢者になるわけであり、年間で65歳以上の老人が65万人もふえ、その増加傾向は今後さらに強まる見込みであります。推定ですが、平成37年・2025年には 3,151万人となり、人口の25.4%、 4人に1人が65歳以上の老人大国になると想定されているわけであります。これを外国と比較しますと、総人口に占める高齢者の割合がスウェーデン17%、イギリス、デンマークが15.6%、ドイツ15.4%、フランス14%、アメリカ12.3%と、日本もほぼ同じであります。しかし、日本の高齢者人口の増加は大変急ピッチに進んでおり、スウェーデンの高齢者人口の増加の割合が 7%から14%になるまで、実に85年もかかっているのに対し、日本は昭和45年の 7.1%から、推定ですが25年後の平成12年には、スウェーデンを抜いて世界で最高水準の高齢化社会に到達することは十分予想されるところであります。こうした現状から見て日本では、昭和60年ごろからボラントピア計画、さらにゴールドプラン・高齢者保健福祉推進十か年戦略という厚生行政による対応に力が入れられてきました。平成11年までに、例えばホームヘルパーの数を10万人にするとか、ショートステイ 5万床、デイサービス1万ヵ所などと計画されていますが、現実にはなかなか追いついていけないのではないかと思われております。今後施設は幾らあっても足りないわけで、土地の確保、財源の問題など困難をきわめることが予想され、このことにより、結果的には在宅福祉、地域福祉の方向性が明確になってしまったものと思われております。今まさに在宅福祉が問われております。当然のことですが、老いは人間に必ず一度は降りかかってきます。今後大垣市においても在宅福祉が大きく根づいていかなければいけないし、力を入れていかねばならないとは私も思いますが、単に財政安上がりのための在宅福祉であっては断じてならないと思います。もちろん障害者福祉を含めて、ノーマライゼーションやサービスの普遍化と言われるように、障害のある人が差別されることなく、当たり前の暮らしを在宅福祉としてきちっと位置づけて、できるだけ身近なところで特別な人のことではなしに、当たり前のこととしていかなければならないと思うのであります。また、家族を犠牲にしてではなくて、家族をどう助けられるか、家族の負担と犠牲をなくした上での在宅福祉にできるかどうかが大きな課題であると思います。そして、このキーポイントはマンパワーの確保にあります。北欧デンマーク、アメリカなどでは、同じ在宅介護でも決して家族は当てにされない。あくまでマンパワーが確保されて、在宅介護でありながら家族に負担がかからない形になっているのは見習わなければならない点であります。このことはまずここまでにとどめておきますが。  さて、家族に負担をかけない、寝かせきり老人をつくらない在宅福祉推進のためには、現段階では在宅介護支援センターを併設した老人保健施設が必要ではないでしょうか。老人保健施設とは、在宅ケアに取り組む家族を支援するために、病院と家庭との中間にあって、心身に障害を持つお年寄りに医療と福祉サービスを提供し、家庭復帰を目指して自立性の回復を図る施設とされております。医療施設でも福祉施設でもなく、老人保健法に基づいて設備や人員の基準が定められていて、医師や看護婦の人数は少ないものの、それにかわる介護職員が多く配置されているのが特徴であります。もちろん心身の状況や病状に合わせて医師や看護婦により治療を受けることもでき、また療法士、介護職員らの指導により家庭復帰を目指して日常生活動作の訓練やその他のリハビリを行いながら、療養中の生活介護を受けることもできます。療養中の病状変化により病院での対応が必要となった場合は、医師の判断によって病院に移り、入院治療を受けることにもなるわけです。最近つくられた施設では、長野県茅野市の諏訪中央病院併設老人保健施設「やすらぎの丘」や北海道北見市の老人保健施設「緑風」、伊丹市の老人保健施設「ケアハイツいたみ」など。また、県内では美濃加茂市下米田の老人保健施設「さわやかリバーサイドビラ」があります。 8月にここを訪れたとき、大垣市からは実に 7人の方が入所されておられ、家庭復帰を目指して機能回復訓練をされていました。木曽川べりに建つ赤いとんがり帽子の建物が印象的でありました。大垣には、南に特別養護老人ホームくすのき苑がありますが、いつも満床で、半年以上も待機して入所判定委員会を受けなければならない状態にあります。ぜひとも早い時期に、今度は北の方に老人保健施設を建てていただき、 1人でも寝かせきりの老人、痴呆症老人をなくしていくよう提言いたします。  次に、高齢者、障害者専用住宅の整備拡充であります。  北欧の国々ではどう住宅を改造するか、資金をどう援助するかが老人福祉対策の筆頭にきていると言われております。70歳を過ぎてひざに水がたまるようになったあるおばあさんは、「布団から立つよりもベットで起き上がり、どこかにつかまって立つ方が楽や。和式のトイレというのは、片足が悪くなったらもうしゃがめえへん」と言っていました。今の住宅やアパートは、体の御不自由な人やお年寄りにとって本当に暮らしにくいものがあります。これからは、今障害を持っている人たちと将来障害を持つであろう我々が、ともに生きやすい住宅環境、社会環境を考えていかねばなりません。私の住んでいる近所にもひとり暮らしや高齢者で、 2階の間借りやアパートに苦労して住んでおられる人が結構あります。市内にはそういった方がたくさんおられることも事実です。そこで、ぜひともこうした方々のために、市営住宅の中に高齢者専用、障害者専用の住宅をつくっていただきたいものであります。長野県塩尻市のケアハウス「えんれい」は今春オープンし、個室中心で食事や入浴サービスがあり、夫婦 7組を含む45人のお年寄りが充実した生活を送っておられます。また、藤沢市の「サンシルバー藤沢住宅」や岡崎市の「高年者センター岡崎」、県内では岐阜市にこの 3月にオープンした「ふれあいハウス白山」があります。ここは本格的な高齢者住宅で、緊急通報システムを完備し、デイサービスセンター、シルバー人材センター、高齢者情報センターなどを併設した大変すばらしい建物でありました。特に住宅は、車椅子で生活できるように玄関、浴室、トイレ、ダイニング、居間、すべて段差がなく幅広く設計されてありました。らせん滑り台式の非常階段や歩行訓練用階段が印象的でした。1本の樹木が晩秋から冬にかけて黄色く色づき、やがて枯れ葉となり、落ち葉となってかさかさと音を立てるように、お年寄りの心の奥にある言い知れぬ孤独感や寂寥とした思いを温かい光で照らしていくような、市長及び関係部長の誠意ある御答弁を期待するものであります。 3: ◯議長藤田 守君)  市長。         〔市長 小倉 満君 登壇〕 4: ◯市長小倉 満君)
     ただいまは幾つかの御提言を賜りました。ありがとうございます。環境整備という中でごみ問題、特に自動空き缶回収機を設置してはどうかということでございます。試験的にということでありますが、県内に14市町村が 1台ずつ備えておりまして、現在そうした状況やら先進都市、今、長崎市というふうな、幾つかの例の中で承ったわけですが、こうしたところの実情を今勉強いたしておりまして、この提言の方向に進んでまいりたいと思っております。後ほど環境部長が御答弁申し上げます。  老人福祉対策で、特に老人保健施設の設置をということでございます。これにつきましては、病状が安定し入院治療の必要がない、いわゆるリハビリ看護、介護を中心とした医療を必要とするという寝たきり老人でございまして、こうしたのが、今厚生省等からもいろいろな形で情報をいただいております。この病院から家庭復帰への橋渡しをするのにということで、非常にいい施設で、必要とする施設でございまして、今後地方自治体におきましては、真剣に取り組んでいかなければならない問題であります。ただ先進都市の状況を見ますと、すべて市町村が対応しているという施設ばかりではないわけでございまして、そうした民活ということも今後期待をいたしております。現在本市におきましては、高齢化の現状を踏まえて広域的な見地に立って、池田町地内に神戸町を含めた 1市 2町で、平成 5年度を目途として建設計画を進めております。先ほど申し上げましたように、さらに在宅福祉向上のためにも、必要に応じて市内においても建設を進めていきたいと考えております。いろいろな、これは国もそうした方向を理解しておりまして、大垣市民病院の混雑ぶり等も考えますと、こうした施設がより有効になるのではないかと思います。  それから老人専用住宅の整備をするようにと、そうした老人専用住宅の拡充を考えよということでございます。これは本市もいろいろ検討しておりまして、平成 4年度に一般12戸、そして 3階建ての18戸、これを現在公営住宅として準備をいたしております。この中層 3階建て18戸の 1階の部分に、今御指摘のような老人世帯向きを 3戸つくってみよう、そして身障者世帯向きの 3戸ということで、この 3階建て18戸のうちの 1階の部分 6戸をそうしたものに充ててみようということで、現在進めております。これは共同住宅的なもの、今幾つか例を挙げていただきましたが、これは現在まだ準備をいたしておりませんが、将来民活も含めてこうした面も充実していくであろうというふうに思います。このように公営住宅建設には、高齢化社会に対応するよう関係部との相互連絡、これは特に国もそうですし県の御指導も受けて、相互連絡といいますか調整を密にして、長期的な供給計画に基づいて事業を進めていきたいというふうに存じております。このように、今北欧の例が幾つか出されましたが、高福祉高負担という言葉がありますように非常に厳しい状況下にあります。一つの流れといいますか、それは大切にしていかなければならないというふうに存じておりますが、このごろこの高齢者世帯が著しく増加しておりますので、この全体の世帯の居住の確保を図るということは、非常に重要ではありますが大変なことだと、本市に限らずこの高齢化社会に適応した住宅供給、こうしたものは国としても考えていかなければならない課題であります。私ども地方自治体におきましても、さらにこうした大きな流れに沿って、少しでも老人福祉の対策にウエートを置いてまいりたいと考えております。 5: ◯議長藤田 守君)  環境部長。 6: ◯環境部長稲垣守男君)  自動空き缶回収機の設置についてお答えいたします。  現在空き缶の回収につきましては、各自治体で種々の方法をとっております。御質問の空き缶回収機は、図書券等の引きかえ券を発行するといった機能を付加して、回収に使用している自治体もございます。空き缶を回収する方法としては、PR面を重視した有効な方法と考えておりますが、その対象としては、使用直後の缶や散乱缶についてでございます。大量に排出される場合には、圧縮機能、保管機能とも小さなものでございます。また、回収機本体もかなりの額になりますので、量的な設置は無理と思われますし、設置場所についても公共施設などに限定されます。これから先、資源回収の推進、PRの充実といった面からも、将来設置等に向けて検討していきたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 7: ◯議長藤田 守君)  2番。 8: ◯第2番(横山幸司君)  自席にて失礼いたします。  ただいまは、空き缶回収機については検討という御返事でございました。さらによく研究していただきまして、特にこういう資源リサイクルの機運が高まる中、PR面でかなりの効果があるんじゃないかと思いますので、よろしくお願いいたします。また、きのうでしたか、伊藤議員さんの発言の中に、津島ではトラック携帯型の缶プレス機云々という、そういうお話がありました。回収効率を考えれば、そういった大きな機械といいますか、それも大変効果的じゃないかとは思います。東京都調布市では、 1日 1tの空き缶を選別圧縮できる強力な空き缶回収プレスカーというのを導入しているそうです。このことだろうと思いますが、また世田谷区にもことしの 4月から、 130個の空き缶を 1分40秒でプレスするガンダム 1号という、そういう機械を導入していると、こういうこともあります。どうかよく研究されまして、鋭意御努力願いたいと思います。  それからあと老人福祉施設についてはですね、ただいま市長より大変前向きな御返答をいただきました。一層近隣町村とも連携を密にしていただきまして、鋭意推進されることをお願いいたします。以上です。 9: ◯議長藤田 守君)  14番 長澤忠男君。         〔第14番 長澤忠男君 登壇〕 10: ◯第14番(長澤忠男君)  通告に従いまして、 3項目について質問いたします。  まず初めに、平成 4年度の予算編成について質問いたします。  本市は、21世紀を展望した第三次総合計画を策定し事業を進めてきましたが、今年度もあとわずかを残して第 1期目が終わろうとしています。私は、 6月の定例議会の中で、第1期実施計画の推移について質問をしましたが、ほぼ順調に計画どおり進められているとの答弁をいただき、その後も順調に進められていると聞いています。市長初め役職員の皆さんに敬意を表したいと思います。さて、このように第 1期目は順調に計画に沿って進められてきた事業も、 2期目を展望したとき厳しい先行きが想像されます。特に、今年になって起こったバブル経済の崩壊は、行き過ぎた経済活動を大きく落ち込ませるものと予想されています。ただ、地方自治体における財政については、地方税が 1年おくれということもあって、平成 4年度は何とかしのげるものと思われますが、平成 5年、 6年を展望したとき、楽観を許さない状況を迎えるのは必至であります。第三次総合計画は、 1期 3年を一つのサイクルとして事業の推進を図っています。したがって、平成 4年度の予算編成では、 4年度の 1年だけではなく 2期目の 3年間を展望した予算編成をしなければなりません。特に、県の事業であるソフトパークの建設に関する本市の応分の負担や、 1期目の、積み残されると思われます事業の推進も合わせた 4年度の予算編成を進めなければならないと思います。なお、第三次総合計画の中で各部門にわたって事業計画が策定されていますけれども、この中で 1点だけ事業推進のために新たな提言をしたいと思います。  本市は「水を愛し 緑をはぐくむ 人間性豊かな産業文化都市」をまちづくりの基本と定め推進していますが、このうち文化について取り上げたいと思います。三次総では、文化に関する事業の推進は、大きく分けて 3項目になっています。一つは創造的な文化を培う。二つ目は伝統文化を継承する。三つ目は郷土愛を醸成するとなっています。計画の中では、これらの取り組みに当たっては、目的に合わせた安定した資金の裏づけが取り上げられていません。国では 2年前に、政府出資金 500億円、民間企業から 100億円の合計 600億円を芸術文化振興基金として発足しました。そして芸術文化の振興を助成しようとしています。本市でも、今日までのような、その年々の場当たり的な援助ではなく、文化事業に対しその目的に合わせて安定した資金援助ができるように、芸術文化振興基金のようなものを設立したらどうかと思います。もちろん民間の皆さんにも御協力をいただき進めたらよいと思います。  次に、観光事業の推進について質問いたします。  本市を中心に、西濃地域でも観光開発を積極的に進められてきました。特に周辺地域では、国営木曽三川公園や養老公園、関ケ原古戦場、伊吹山ドライブウエイなど、その名を全国に知らしめています。しかし大垣市内には、奥の細道むすびの地を初め大塚古墳や美濃国分寺跡、大垣城などがありますが、観光事業としていまひとつ全国的に関心を持たれるだけの整備がされていません。私たちが他都市を訪れたとき、その町の人たちのほとんどが大垣市を知らないのが現実であります。本市はもっと観光開発に力を入れて、全国の人々に自信を持ってPRができ、誇れるまちづくりをしなければならないと思います。12月 5日に発表されました自治省が進める、まちづくり特別対策総合事業では、西美濃歴史のテーマパークづくりを統一テーマとした大垣市と海津、上石津、安八、垂井の西濃 1市 4町が計画している整備事業が採択をされました。これは国が平成 2年から 5年にかけて33億 7,000万円を投入する事業であり、歴史民俗資料館の建設や街道整備をするもので、西美濃の歴史的な価値観を高め、観光事業にも大いに役立つものと期待されています。こうした中で、本市が全国的に名を高める観光開発はどうしたらよいのでしょうか。私は次のとおり提言したいと思います。本市は、偉大なる俳人松尾芭蕉が、奥の細道むすびの地として大垣市を選んでくれました。元禄 2年 3月27日に深川を出発して奥の細道紀行に入り、 150日かけて 2,500kmを旅し、大垣を結びの地としたのであります。この間、日光、松島、平泉、金沢などの名所を訪れてきましたが、これらはあくまで通過点にすぎず、本市は奥の細道紀行の着地点としての意義深い、歴史的に価値のある地であります。本市は結びの地としての整備や資料館など、形は一応整っていますが、本格的な整備がされていません。特に記念館や資料展示室などは間借りの状況にあり、とても結びの地としてふさわしい施設とはなっていません。したがって、芭蕉が伊勢に下るときに利用した水門川の沿線、四季の道の活用や全国俳句大会などができるような記念館をつくって、全国的に観光宣伝ができるように環境整備を図るべきと考えますがどうでしょうか。この記念館には宿泊施設も兼ね備え、水門川を眺めながら俳句を 1句というようなことも考え合わせたらよいと思います。もちろん民間の商工会など、皆さんの御協力もいただくことが大切であります。私は、芭蕉が残してくれた遺産を観光事業として大いに活用すべきと考えます。  次に、外国人に対する行政窓口の設置について質問いたします。  近年日本の産業界は、労働力不足から外国人にその不足分を求めて積極的に雇用を進めています。平成 2年12月の法務省の調査によりますと、日本における外国人登録者数は 107万 5,000人と報告されております。本市でも 1,050人もの外国人が登録をされています。そして本市の場合、今年11月末現在で 1,439人と、わずか 1年足らずで 400人もの登録がふえています。実際には登録をしていない不法滞在者や不法就労をしている外国人を含めますと、全国では 120万、 130万とも言われています。本市においても、登録者数より二、三割程度の外国人が多く居住しているものと推定されています。このように急速に外国人が増加している現在、行政として従来のような登録者だけの窓口でよいのでしょうか。私たちは、日本国憲法でその人権を保障されています。国際化が叫ばれる今日、日本に在住する外国人にも、私たちと同じようにその人権が保障されなければなりません。このことは、万が一のトラブルを起こさないようにするためにも、大切なことであります。したがって、今のうちに登録窓口だけではなく、法的なすべての手続や各種の相談ができる窓口を設置し、外国の人々が安心して住める、また大垣市民の好意的な受け入れ、そんな同居ができるような環境をつくる必要があります。国際化を進める本市にとって、ふさわしい行政窓口を新設しなければならないと思います。  以上、 3項目にわたって質問いたしましたが、市長並びに担当部長の適切な御答弁を期待し質問を終わります。ありがとうございました。 11: ◯議長藤田 守君)  市長。         〔市長 小倉 満君 登壇〕 12: ◯市長小倉 満君)  第三次総合計画の第 2期に入るという平成 4年度予算は、 3年という全体の中でスタートを切るために非常に重要であるという御指摘でございます。平成 4年度予算につきましては、現在編成作業を進めているところでございますが、仰せのとおり第三次総合計画の第 2期、この実施計画のスタートの年と位置づけまして、市民病院改築事業、そしてソフトピアジャパンの周辺基盤整備事業などの継続事業ということが多々ございます。こうしたものを取り込みまして、第 2期実施計画に盛り込まれます諸施策を主体とした予算を、現在考えて組み始めております。改めて申し上げるまでもなく「水を愛し 緑をはぐくむ 人間性豊かな産業文化都市」、これを理想的都市像と描きまして、実現を目指して進んでまいる所存でございます。特に継続事業ということも多々あると申し上げましたが、先ほど来お話が出ております高齢化対策、廃棄物処理対策、いわゆるごみ問題でございますが、こうした時代の変化に対応した施策も非常に重要であります。そして21世紀に向けて、市民一人一人がゆとりと豊かさを実現できるような部分、これは下水道とか公園とか、そうした市民生活に密着いたした部分、社会資本の整備と申しましょうか、そうした部分にも十分配慮をしていく必要があります。また、近年の自由時間の増大は、市民のゆとりある生活指向を急速に高めております。今、お話しのとおり芸術、文化活動への関心は、非常に強いものとなっておりまして、来年 4月に学習館が完成を見まして、スイトピアセンターという形で、従来の図書館、文化会館を機能的にリンクをさせましてスタートをいたします。オープンをいたします。生涯学習元年とか芸術文化元年というような言葉が、市民の中から出していただいておりまして、私どももこうした位置づけをしていこうと心を込めております。文化都市大垣あるいは文教都市と言われた大垣、そうしたまちづくりには、もっともっとさらに文化の薫る町であるべく積極的に取り組んでまいりたいと存じます。御指摘の文化振興基金につきましては、こうした文化のまちづくりには、大変貴重な御提言でございますので、実現に向けて検討してまいりたいと存じます。  次に、観光事業の推進についてということで、奥の細道むすびの地をもっともっと大切にすべきではないかという御指摘でございます。大垣市には観光協会もございますが、十分活用されていない感がございますので、市といたしましても事務局の一元化を考えて、今後トータル的な観光と申しますか、そうしたものをあわせてPRをしてまいりたいと存じます。後ほど産業部長より御答弁申し上げます。  外国人に対する行政窓口の設置という御提言でございますが、近年の外国人の急激な増加が各地でさまざまな社会問題になっておりますことは、御案内のとおりでございます。本市におきましても、在住外国人の登録者の推移を見ますと、平成元年 4月 1日現在で 907名でございましたが、平成 3年 4月 1日現在では 1,151名となっております。また、最近の調べでは11月30日現在で、ことしのこの11月30日現在で 1,439名となっておりますが、わずか 8ヵ月間で 288名の増加を見ております。この 288名の内訳を見ますと、ブラジル人が 229名で約 8割を占めております。現在、在住ブラジル人は 413名でございまして、外国人登録者の約 3割を占めております。ということは第 1位が、北朝鮮を含めての韓国の方たちが第 1位、一番大きいウエートを占めております。ということで、この 3割といいますのは、次にランクされる数であります。ですから、平成元年 4月ではわずか 3名でございましたので、ブラジル人の増加は極めて急激な伸びであると言えます。これは平成 2年 6月に入国管理法が改正されまして、外国人の日本での長期滞在が難しくなって、そのかわりに就労が認められている日系外国人が、単純労働部門に数多く就労することになったものと考えられます。ブラジル人というふうに申し上げておりますが、ほとんど日系ブラジル人ということでございます。こうした急増する外国人に対しまして、行政といたしましては、その対応策を検討するために、かねてより実態調査をするとともに、関係課で対応策を協議いたしてまいりました。現状では、まだ窓口等でのトラブル等は起きておりませんが、外国人の急増によって将来さまざまな問題が生じると想定されるため、外国人が日常生活を送るためのガイド的な冊子を作成することといたしておりまして、現在その作業を進めております。  また、外国人の相談窓口につきましては、これまで英語、中国語につきましては、大垣国際交流協会の協力を得て対応してまいっておりますが、ポルトガル語は比較的なじみの薄い言語でございますので、留学生やポルトガル語修得者に打診中であります。了解が得られれば、得られ次第相談窓口を開設をしていきたいと考えております。一方、小中学校のブラジル人就学者のための相談指導等でございますが、現実にこうした方がいるわけでございまして、現在特別にポルトガル語でという、特別な対応はできておりませんが、子供さんたちは比較的容易になじんでいるというふうに承っております。そうした中で相談指導等につきましても、これらのブラジル人就学者のための相談指導等につきましても、指導者が確保でき次第実施していきたいと、このように考えております。今や国際化の時代の中で、単一民族というような習慣に慣れております私どもには、幾つかの新しい対応を図るには相当な努力が必要とされます。こうした特に行政の立場では、「ネバー」という問題も起きてまいりますので、一層努力をしてまいる所存でございます。 13: ◯議長藤田 守君)  産業部長。 14: ◯産業部長(山田 孝君)  観光事業の推進についてお答えいたします。  近年地域の活性化、地域のPRに結びつく観光事業の推進が強く要請されていますことは御指摘のとおりであります。本市観光については、昭和61年度、大垣駅ビルに設置された西美濃観光案内所を中核に、観光ルートマップなどの観光パンフレットを作成配布し、観光案内、観光客の誘致に努めるとともに、ボーダーレス社会に対応して西美濃広域観光推進協議会、北近江西美濃ふれあい協議会、西美濃北伊勢観光サミット等と連携を密にしながら、広域的な観光の宣伝にも取り組んでいる状況でございます。奥の細道むすびの地は、本市にとりまして貴重な観光資源でございまして、御指摘のとおり俳句同好者の増加とともに、全国俳句サミット、全国俳句大会を通じて全国的にその知名度も増し、観光客も増加しているところでございます。こうした中、結びの地の近くの御指摘の総合福祉会館には奥の細道記念館を設置し、ゆかりの品等を展示紹介し、観光客へ案内を進めているところでございます。今後は、御指摘のあった幾つかの点をも踏まえつつ、周辺の環境整備を図りながら、長期的な展望に立って観光大垣の事業推進に努めてまいりたいと存じますので、御理解をいただきたいと存じます。以上でございます。 15: ◯議長藤田 守君)  14番。 16: ◯第14番(長澤忠男君)  御答弁ありがとうございました。ちょっと 2点ほど確認をしたいと思いますが、まず市長の方から答弁いただきました文化振興基金、実現に向けて努力されるということは、早急に取り組んでいただけると、こういう理解をしていいかどうかの確認をしたいと思います。  それから外国人の窓口についても、これからさらに増加するだろうと、こういう認識では一致しておるわけですが、今も言われました、今急激にふえておる国ですね、最近、フジモリ大統領になりましたペルー、ここの外国人が非常にたくさん今来ておる。聞くところによりますと、年内にも岐阜県下へ 200人の就労を目的とした日系ペルー人が来ると、こういうことも私は聞いております。当然この中には大垣市へもかなりの方が、今後お見えになるんではないか。こうしたときに、このペルーはスペイン語ですから、スペイン語もわかるようなそういう体制をぜひ取っていただきたい。その上に立ってこの窓口の対応を今後していただきたいと、このように思います。  それから今、産業部長から御答弁いただきましたけれども、この松尾芭蕉、奥の細道の周辺整備、特に記念館が同居をしておる。それも事務局というのは、物置の一室になっておる、事務局が。これを見てどの観光客、また他都市から俳句同好会の人たちが来ても、とても恥ずかしくて案内できない。したがって、ぜひこの記念館というものは早急につくっていただきたい。もちろん全国的には松尾芭蕉さらには奥の細道というのは、学校で習っておるわけです。それが大人になるとこの大垣の地が忘れられてしまう。これはやっぱり大垣市が、子供が学校で習った結びの地の大垣が頭に入っておる。これをやっぱり大人になっても大垣が思い出せれるように、観光事業をしていくことが大切ではないか。このように一度は大垣市を訪れたいと、だれもが思うような観光事業にして進めていただきたいと、このように思います。 1点だけ確認をしたいと思います。 17: ◯議長藤田 守君)  市長。         〔市長 小倉 満君 登壇〕 18: ◯市長小倉 満君)  文化振興基金づくりということでございますが、検討をいたしたいということでございます。といいますのは、本市はこのところ、そうした市民主導の団体が幾つかの基金づくりをしていただいております。これは大垣市行政が持つということも考えられますし、市民の善意、市民の好意を受けるということもございます。そうした中で青少年育成基金のような組織ができたわけでございまして、重要性を認識しながら、形としてはどうあるかということは、早急に検討を加えて前向きに進んでいきたいと、このように存じております。  外国語の重要性は改めて申し上げるまでもございません。今ロシア語等も講座を持っておりまして、スペイン語等も準備をしなければならないというふうに思っております。  なお、奥の細道記念館でございますが、間借りとかあるいは軒、ひさしを借りているというイメージがあるとすれば大変申しわけなくて、その受付事務所が物置になっているということは、私はよく承知しておりませんので、早速改めます。将来的には、あの記念館をもっと充実拡充していく必要がある。そうした願いは持っておりますが、当面の問題として、そうしたひさしを借りるとか間借りをしているというイメージがあってはいけませんので、あれはあれなりに確たる施設でございますので、よろしく喧伝をお願いいたします。 19: ◯議長藤田 守君)  28番 北村修保君。         〔第28番 北村修保君 登壇〕 20: ◯第28番(北村修保君)  本議会一般質問の最後の質問者となりましたので、なるべく簡潔に要領よく質問したいと思います。  御案内のごとく 3点にわたりまして、第 1問は、来年度1992年度大垣市予算編成の基本的な考え方についてお尋ねしたいと思います。  今の、前の長澤議員さんも来年度予算についてのお考えをお聞きになりまして、三次総第 2期目に入ろうとすることについて、市長さんからの御答弁をいただきましたが、私は来年度予算編成について、若干の数字的なことも含めてお尋ねしたいと思います。  私は、昨年の12月の本会議で、現在執行中であります本年度の予算、つまり1991年度予算編成についての考え方をこの議場でただしましたときに、その中で、この秋というのは昨年の秋でございます、「この秋以来の株の低迷と低下、さらに地価の高騰を抑える各種の施策がとられる中で、史上空前の景気に陰りが出てくるのではないか」と、昨年予算編成についてお尋ねし、攻勢的予算であるのか守勢的予算であるかという点をただしました。不幸にしてことしに入ってそれが現実的な状態となり、バブル経済の崩壊、それに伴う幾つかの証券会社や銀行等の不当な貸し出しや詐欺行為などの経済犯罪が続々と暴露される中で、まさに今年これから先の経済の雲行きは大きな暗雲が覆い始めております。すでに大蔵省の伝えるところでも今年度の税収の落ち込みは必至で、財源の不足は 3兆円とも 5兆円とも言われております。こうしたことは、今予算編成中であります各自治体の来年度予算編成の上にも大きな陰り、そして厳しい情勢を踏まえねばならないと認識するものであります。さて、ことしの 8月、政府の各省庁が提出した国家予算、92年度の予算概要によれば総額76兆 1,780億円、前年度、つまり今年度の予算対比 8.3%の伸び、このうち政策的予算である国の一般会計の歳出総額、あくまで要求額でありますが、38兆 9,560億円と伝えられております。さらにこのうち自治省の予算要求額は18兆 3,757億円、前年対比15%増、積極的な要求ではありますが、そのほとんどは地方交付税財源の繰り入れの必要な経費となっており、平たく言えば交付税に充てる財源が圧倒的に多いという関係で、不交付団体であります当市にとって直接的なメリットは少ないんでありますが、しかしこれに対し大蔵省は、1989年、90年にバブル経済による地方税の増収により地方財政は財源超過といって、昨年度は1兆 811億円の減額措置をとっております。そして今年度も、先ほど長澤議員も指摘されましたように、1年おくれということもあって、今年度もさらに地方財政に対する大蔵省の厳しい査定が行われるものと考えざるを得ない情勢であります。こうした政府の厳しい地方財政への締めつけ、さらに景気の下降を前提として、本市における来年度の財政収入はどのように考えておられるのか、第1問お尋ねいたします。特に今年度予算については、前年度対比一般会計では11.8%増と積極財政。総額によりましても、ソフト分を抜きまして11.4%増と積極財政をお組みになっておられます。現在執行中でありますが、したがって、このような国の厳しい地方財政への風当たりや景気下降を見て、今年度並みにこの財政計画が見通されるかどうかについて、市長の御見解をお尋ねしたいと思います。これが第1問であります。  次に第 2問、都市計画道路高屋桧線道路の工事着工についてお尋ねいたします。  大垣市の駅前から市の中心部を東西に横断し、木戸町を越えて杭瀬川を渡り桧町に至る、いわゆる高屋桧都市計画道路は、既に計画が立てられてから30年近くなろうとしておるのに、一応の路線ぐいが桧町にも打たれております。しかし、これはあくまでも国からの補助事業であるため、なかなか実現の見通しも難しかったのでありますが、最近、特に県の主導的な努力もありまして、市の市街地を取り巻く都市計画道路としての大垣環状線、そして桧地内、いわゆる西部地域の工事が進んでおり、今日既に用地確保の見通しがつき、21号線までの大垣環状線西部地域の工事着工も見通された今日、これと直結するところの高屋桧線の実現も日の目を見るようになったことは喜ばしいことであります。既に木戸町地内での用地買収も進んでいると聞き、今月も地元の静里町を初めとする地元の自治会から、連合自治会長さんも含めまして、この高屋桧線の工事促進についての陳情が行われております。さて、そういう立場から以下の点をお尋ねしたいと思います。現実には木戸町地内が中心でありますけれど、現在この木戸町地内の用地買収はどの程度進んでおるのでしょうか。 2番目、特に考慮されますところのいわゆる近鉄養老線の、現在市道木戸 1号線のすぐ北を通ると予想されますこの近鉄養老線の下の地下道等を勘案しておるわけでございますが、これの工事着工の見通しについてお尋ねしたいと思います。そして三つ目として、少なくとも現在できております木戸公園から杭瀬川までの、いわゆる木戸町地内の全体の貫通については、ほぼどの程度の見通しを立てておられるのか、以上の 3点についてお尋ねしたいと思います。  第 3点、県道養老線の綾野町地内における信号機の設置についてのお尋ねです。  ここで一言私もお断りと申しますか、申し上げたいと思いますが、本当は発言通告には、きのう先輩の岩井議員さんが発言されました綾野町のいわゆる祭りやまの蔵についてただしたいと思い、出しましたが、しかし先輩の方が発言されましたので、私もぜひあの祭りやま、大事な文化財の保存のための蔵の設置を、私も重ねてお願いすることをこの場で申し上げておきます。市長さんのきのうの答弁を了としまして、現在地元で聞けば、既に用地確保についても努力されておると聞いておりますので、一言だけつけ加えさせていただきます。  さて、県道養老線綾野地内における信号機の設置についてでございます。  県道養老線綾野地内の新幹線より南の、いわゆるこれは市道だと思いますが、青柳町から杭瀬川を渡り、そして県道養老線を横断して綾野の本村に至るところに、非常に狭い、しかも交通が非常に煩雑なところがございますが、いわゆる大垣環状線がまだできておりませんので、いわゆる大垣の西中学校を中心とした青柳からいわゆる南部地帯、そして大垣の西部へ抜けるこの市道は狭い道ではあります。俗に杭瀬川の潜り橋と言われる、非常に車 1台通るにも冷や冷やして通らなならないという低い橋がかかっておるあの道でございますが、そして出たところが角に家があり直角でありまして、非常に見通しが悪い。特に朝の出勤時間には、渋滞の上たくさんの車が交互するため、どうしても信号の設置が求められておるわけでございます。現在養老線の養老街道のこの地域にある信号といえば、北は新幹線北の静里町下塩田の神明神社から南は約 1.2kmの昭和台団地、綾野栄町の中の昭和台団地、この間にしか信号はありません。したがいまして、一つの町内とはいえ、大垣市南部の準バイパスというか準幹線とも言うべき役割に当たるあの市道についての角に、信号機の設置をぜひ要望したいのでありますが、この点についても環境部長からのお答えをいただきたいと思います。以上をもちまして、第1回の質問とさせていただきます。 21: ◯議長藤田 守君)  市長。         〔市長 小倉 満君 登壇〕 22: ◯市長小倉 満君)  平成 4年度の予算編成についてでございますが、仰せのとおり国におきましても大変厳しい状況下にあります。特に地方交付税の面でかなり後退があるだろうというふうに聞いておりますが、一般事業につきましてはマイナスシーリングにならないようにということで、現在いろいろ私どもも情報を受けておりまして、中央官庁への陳情を重ねております。12月22日に政府案が内示されるということで、きのうも学校給食のお話がありましたが、どうしても出てこいと言われるくらいに、今までもあったわけですが、今回厳しく陳情の要請を受けておりますので、やはり大変だなあと、 2兆円とか 2兆円余の財源の確保をどうするのか、増税に頼ることができないというようなこと、そんなことも話として聞いております。ということは、本市におきましても例外ではなく厳しい状況下にあります。先ほど長澤議員の御質問に答弁いたしましたように、第三次総合計画第 2期実施計画の諸施策を主体とした予算を編成いたしまして、本市の望ましい将来都市像であります「水を愛し 緑をはぐくむ 人間性豊かな産業文化都市」の実現を目指してまいりたいと存じます。御指摘のとおり本市の財政状況は、大型景気減退の影響によりまして市税の伸びが期待できない厳しい環境にあります。これは真剣に受けとめておりまして、このために歳入におきましては、財政調整基金の適正な運営を図っていこう、それによって事業の後退のないように、仕事が遅滞しないように、何とか財源の確保を図ってまいりたいと考えております。一方、歳出につきましても、既存の事務事業全般にわたる徹底した整理合理化による行政経費の節減を図ってまいります。限られた財源の重点的かつ効率的な配分に努めまして、重点施策及び生活環境整備を積極的に実施してまいりたいと、このように予算編成を急いでおります。御趣旨を十分わきまえまして進めてまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。  大変遅々としているということで、高屋桧線でございますが、これにつきましては計画部長が、そして綾野地内の信号機設置につきましては、環境部長が答弁いたします。  先ほどの綾野の祭りやま蔵につきましては、一層努力をしてまいります。 23: ◯議長藤田 守君)  計画部長。 24: ◯計画部長石田重信君)  高屋桧線の着工の見通しについてでございますが、この高屋桧線は、西濃の西部から中心市街地への流入路として、また市西部の交通渋滞の解消を図る上で整備推進しなければならない幹線道路であります。木戸町地内の西部幹線排水路から杭瀬川左岸までの延長 910mの区間につきましては、昭和62年度から着手いたしておるわけでございまして、現在までに約80%の用地買収を終わりまして、一部工事に入っておるところでございます。平成 4年度は、前年度に引き続きまして用地買収、家屋移転補償など、事業の推進を図ってまいりたいと存じます。しかし、当区間では近鉄養老線の立体交差という構造上の問題もありまして、関係機関とさらに検討を進めていかなければならないところもございますので、いましばらく時間が必要かと存じます。また、杭瀬川左岸から桧町地内、大垣環状線までの延長 1,450mの区間につきましては、できるだけ早く事業に着手できますように努力いたしてまいりたいと存じますが、杭瀬川にかかります橋梁は、約 410mの長大橋となります上、技術的にも幾つかの問題もあり、今後十分検討いたしてまいりたいと思います。いずれにいたしましても事業の推進のためには、地権者並びに地元の関係者の御協力をいただかなければならないということでございます。ただいまお話のございましたように、先般、興文、西、静里の連合自治会の方からも事業推進の御陳情をいただいておるわけでございますが、今後とも国県に対しまして事業費の拡大、事業の採択を強く要望いたしてまいりますとともに、早期実現に向けまして努力いたしてまいりたいと存じますので、御理解賜りますようお願いいたします。 25: ◯議長藤田 守君)  環境部長。 26: ◯環境部長稲垣守男君)  綾野町地内の信号設置についてお答えをいたします。  信号機を設置するにはいろいろの基準がございます。車の通過台数、また事故発生件数、道路状況など、これらの基準をクリアし、公安委員会の審議を経て設置の是非が決まるのでございます。御質問の交差点は、県道大垣養老公園線と市道が交差するところでございます。市道側の幅員が狭く、信号機を設置するには 5.5m以上の有効幅員が必要でございます。また、横断歩行者の危険防止のための待ち場を設置する余剰地が義務づけられているため、現況では民家が道路際まで建っていることから設置することは極めて困難でございます。しかし、道路改良に伴う交差点改良をされ、基準がクリアできるよう関係機関に働きかけてまいりたいと存じますので、よろしく御理解賜りたいと存じます。 27: ◯議長藤田 守君)  総務部長。 28: ◯総務部長(栗山 繁君)  予算編成の基本方針についての補足説明を申し上げます。  御質問にありました一般会計の予算規模はどうかという御質問でございますが、今年度平成 3年度にはスイトピアセンター等、大規模事業を予算化しておりますので、平成 4年度には、前年度を下回らない規模で予算編成をしたいと考えております。と申しますのは、一般財源の大宗でございます市税収入につきましては、法人税等の動向を現在見ておりますところによりますと、大体当初予算に計上しましたものは確保できるという見込みが立っておりますので、市税収入の平成 4年度の予定としましては、若干の伸びが計上できるんじゃないかという中において、予算編成を確実に進めてまいりたい。市長も申しましたように、財政調整交付金、起債等の有効利用を図って、予算編成を完成したいと考えております。 29: ◯議長藤田 守君)  28番。         〔第28番 北村修保君 登壇〕 30: ◯第28番(北村修保君)  非常に厳しい財政事情の中で鋭意努力しておられることは、私もよくわかりますが、まだ進行中でありますので、多くを言う必要ないと思いますが、一つは、財政調整基金なども充当したいという市長さんの御答弁でございまして、今年度もたしか10億円を崩されたと思います。非常に厳しい予算編成になるかと思いますが、ひとつ積極的に進めていただきたい。一つお願いしたいことは、残念なことにこの 9月には消費税の導入がついに図られたのでございますが、その公共料金の値上げ、例えば一例を言うならば保育料金だとか国保料金とか、その他市民の負担にこれからかかるようなことは極力避けていただきたいと、これは一つの提言といいますか要望を含めて、そういう立場で編成していただくように強く求めるものであります。それからこれもまた既に御承知かと思いますけど、政府としてはただ締めるだけではなくて、御承知かと思いますが、対米公約10ヵ年計画として、公共投資基本計画 430兆円を10ヵ年で公共投資に充てるということが言われ、これは本来ならば日本国民にきちっと約束されないかぬわけですが、その関連としての公共投資臨時特別措置が今年度より新設され、今年度は 2,000億円が計上されていると伝えられております。公共投資、主として河川改修、道路改修に、特別の、いわゆる経済活性化を図って財源を充てるということでございますので、当然これは国全体のことではございますが、とりわけ大垣における治水、杭瀬川の改修の一層の促進、あるいはたくさんの国道、環状線の道路整備の促進を控えておりますので、こういう関連費用もあるのでございます。したがいまして先ほどおっしゃったように、今年度を下回らないという規模でということでございますので、鋭意努力して市民負担のないように。それから国に対しては各種の補助金の削減に対し、これをさらに増額するような運動も含めて、編成をお願いしたいと要望いたす次第であります。したがいまして、公共料金への値上げについては考えておっては困るわけですが、おらないと思いますが、その点につきましてどういうような立場でおられるか、もう一度総務部長さんの御回答をいただきたいと思います。  第 2点の高屋桧線の工事促進については、基本的には了といたしております。これまたくどいようですが、私も昨年のこの議会でお願いしました現在通っております市道の、いわゆる木戸町から桧、荒川を越える道、朝の 8時半から 9時半までの1時間、超過密ラッシュであります。具体的に言えば、昨年も申し上げましたが、木戸町のあの杭瀬川の東側からいわゆる山王用水、それから近鉄養老線に当たる区間 1時間に、私は新しく調査しましたが、東行き西行き入れて 1時間に 1,200台であります。しかもその中でもとりわけ通勤時間帯であります 7時45分から 8時は何と 1分間に20台、 3秒に 1台の通過量、しかも道幅が狭くなっているために交互通行であります。ちょうど工事中の一方通行みたいなもので、それを解消するだけでも、少なくともわずかあの 1区間、 1km近く通るのに10分近くかかる。もし解消できれば交通渋滞がなくなる、 3分の 1の渋滞が減るというふうに勘案できるわけでございます。その解決のためにも木戸町地内の高屋桧線の開通が一刻も早く、ごめんなさい、そのうちの木戸町地内、そうすれば迂回ができて、木戸町地内における住民の皆様の御迷惑、また通勤者の皆様のいら立ち、こういうものがなくなると思いますので、速やかなる完成を一刻も早くされることを強く求めるものであります。で、その点につきまして当面、工事が、例えば木戸町の杭瀬川から山王用水まで広い道ができておりますけれども、あそこらあたりを重点に、例えば考えられるかどうかも含めて再質問とさせていただきます。  三つ目の信号機の設置につきましては、非常に立地条件が厳しいということはおっしゃるとおりでありまして、当然そのことは地元の方々も了とされまして、そのいわゆる信号が設置できるように、恐らく地元の方も御協力いただけると思いますので、速やかなる設置を要求いたしまして、この点は回答をもって了といたしますので、予算の関係と高屋桧線の木戸町地内の、今申し上げた杭瀬川から山王用水までの工事について着工できるかどうか、その 2点だけもう一度だけお尋ねいたします。 31: ◯議長藤田 守君)  総務部長。 32: ◯総務部長(栗山 繁君)  公共料金についてのお尋ねでございます。私の方といたしましては、公共料金の値上げにつながらないように、慎重に検討してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解のほどお願いします。 33: ◯議長藤田 守君)
     計画部長。 34: ◯計画部長石田重信君)  ただいまの木戸町から山王用水までのということでございますが、先ほどもお答え申し上げましたように、近鉄線の立体交差等の構造上の協議等の問題もまだ残っております。そこらも早急に詰めまして、できるだけ早くできるような状態で進めてまいりたいと思いますので、よろしく御理解いただきますようお願いします。 35: ◯議長藤田 守君)  28番。 36: ◯第28番(北村修保君)  ありがとうございました。細部については、また委員会で質問いたします。これで終わります。 37: ◯議長藤田 守君)  以上をもって、通告者の一般質問は終わりました。  この際、ほかに御発言はありませんか。        〔「なし」と言う者あり〕 38: ◯議長藤田 守君)  御発言もないようでございますので、これをもって、一般質問を終了いたします。  お諮りいたします。  認第 2号 平成 2年度大垣市一般会計及び特別会計決算の認定については、委員11名をもって構成する決算委員会を設置し、付託の上、御審査願いたいと思います。これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と言う者あり〕 39: ◯議長藤田 守君)  御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたします。  ただいま設置されました決算委員会の委員の選任につきましては、議長から指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と言う者あり〕 40: ◯議長藤田 守君)  御異議なしと認めます。よって、議長から指名いたします。  決算委員会委員に、鈴木陸平君、増田 勉君、西田勝嘉君、早野 彰君、舘 康司君、渡辺雄次君、丸山順治君、清水義信君、堀 一雄君、鈴木一也君、岡本卓二君、以上11名を指名いたします。  お諮りいたします。  ただいまの指名に御異議ありませんか。         〔「異議なし」と言う者あり〕 41: ◯議長藤田 守君)  御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました諸君を、決算委員会委員に選任することに決しました。  お諮りいたします。  ただいま上程中の各議案につきましては、それぞれ担当委員会に付託して御審査願いたいと思います。これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と言う者あり〕 42: ◯議長藤田 守君)  御異議なしと認めます。よって、さよう付託することに決定いたしました。  お諮りいたします。  本日はこの程度をもって散会し、以降の日程については、別紙日程表のとおり各委員会で御審査を願い、20日午前10時から本会議を再開し、各付託議案の委員長報告を願いたいと思います。これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と言う者あり〕 43: ◯議長藤田 守君)  御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたします。  なお、別紙日程表をもって、それぞれの召集通知にかえますので、さよう御了承願います。  本日は、これをもって散会いたします。         午前11時36分  散 会        ────────────────  以上、会議の次第を記載し、その相違ないことを証するため、ここに署名する。   平成3年12月13日               議   長    藤   田       守               議   員    吉   川       勝               議   員    渡   辺   雄   次 発言が指定されていません。 Copyright © Ogaki City Assembly Minutes, All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...